クローバーおかあさんの胸のなか
2歳児は人生初の反抗期を迎えようとしてます。
母親から自分を切り離し始めたのです。
親から見れば寂しいようですが、それは地球万物の宿命です。諸行は無常なんです。
すべてものは常に移ろい変化します。
お母さんのおなかから生まれ、育ち、社会に出て、年老い、どんな人も100年生きるかどうか。
なんだか切ないね。じゃあ、何のために生きているんだろう。
100年だったら死んでいくのに、なぜ生まれるの?
人生の半分ほどを生きてみて思うことはやっぱり、魂の成長のため、だよねということ。
魂というのは自分の核のこと。あこや貝の中にある真珠のようなものだと思うんです。
「35歳で人はもっとも現実的な世界に近づき、そこまでは過去世までに培った能力で仕事を行っている」
というような意味のことをシュタイナーが言っています。
生まれながらに魂には違いがあり、能力差や一人ひとりの特徴があり、その”魂の貯金”を使って仕事ができるのは35歳あたりまでだと。丁度、真珠があこや貝から取り出され外の世界に出るのが人間の35歳に当たるのかな。真珠がネックレスになったり、指輪になったりしてもっともっと光り輝く真珠へと羽化登仙するように、人にとって35歳からの人生は、新しい経験や新しい概念、新しい価値を積み上げて精神的なものの成長の糧にするのだそうです。
自分の能力を一般社会で通用するよう言語化するために20年という長い日々を、体と頭と心の成長に費やしてるのが人間なんですよね。鍛え上げた自分の体質と頭脳と精神を使って仕事をし、30過ぎてからは未知の世界へ足を踏み入れやっと魂を成長させる過程に入るんだそうです。
結構大変な思いをして「修行」してるんだな~人間って。って思うわけです。
それでも生まれて来たんだよね。私も、みんなも。この2歳児も。
歯が生え変わる時期までに親からもらった体を細胞の隅々まで自分で作った体に入れ替える。
それが、小学校に上がるあたり。7歳までにそのこの内臓や体質が作られる。体を作っている間は、子どもは「夢の中」にいさせてあげましょう。というのがシュタイナー派の考え方です。
シュタイナー園に通っていた息子は、プラスティックのおもちゃやテレビからは無縁の生活をしていました。

りんごローソク祭りのころの四季のテーブルには、松ぼっくりやヴァルドルフ人形といわれる手作りの人形や水彩画などが飾られています。
木の椅子に木の腰壁に囲まれ、おかあさんのお腹の中にいるような小部屋が設えてあります。
楽器はすべてペンタトーンで奏でられます。
その時期の子どもの成長に合わせた内装で、お父さん先生とお母さん先生が子どもたちを包み込んでくれるのです。
クローバー今思えばすんごい恵まれた環境で守られていたなあ、息子は。

恵まれすぎていて困った件については、また別の機会に。

振り返って観察するに、彼の自尊心はどんな状況でも揺るがなかったな、ということ。
子どものことをよく洞察すること、しようとすること自体が子どもを育てる環境の一部だとはいえると思いますけど。
現代日本の多くの子どもは内臓の体質まで考えられた環境に守られないままに育っていますよね。シュタイナーは健康や病気の原因や食物との関係なども霊的考察により詳しく語っています。病気の原因は思わぬところにあったんだとびっくりします。だからこそ、幼児の育つ環境にはこだわっていたのです。
文明がすすんでインターネットにより世界はより近くなったし情報収集も購買も便利になって、今後もどんどん宇宙へ、地球内部へと開発は進むと思います。地球人口の増加が争いの元にならず平和に発展していく方法が発明されていくことだろうと思いますし、それはよい事だと思います。
ただ、子どもを取り巻く環境もトウの昔からプラスティックのおもちゃや食器、ゲーム機で溢れかえっていること、ハンバーガーやスナック菓子をご飯代わりにしケータイでゲームをする子どもたちには危惧を覚えます。
一生を支える体質を作り内臓を作る7歳までの時期の環境ストレスは相当深刻なのではないかと考えられます。内臓という目に見えない部分、こころという目に見えない部分に見えないストレスが蓄積することは怖いことです。
どんな環境ストレスがあるかをひとつづつ見てみましょう。