神社尾張多賀神社。132番目。
厄祓いというと「お多賀さん」です。知多半島には二カ所がグーグル検索ででてきます。
滋賀県の多賀大社が総本社で、厄年のお祓いで有名です。
イサナキさんはとてもエライ神さまですから、ご神威も各方面で確かとは思われますが、
お多賀さんは厄祓いの神さまとして有名なわけです。なぜその部分が特に強調されたのでしょう。

一の鳥居には太鼓橋を渡って行きます。
日本の神社に欠かせない「鳥居」ですが、鳥居の二本の柱は「イサナキ・イサナミ」のフタカミを意味するといいます。その点で言えば日本の神社の形の創始者と言えるのかもしれません。鳥居は鎮守の森への入り口でありそこから先が神域であることを示すものです。家の玄関では扉を叩きますが、鳥居には扉が無く基本的には全ての人に開かれています。叩くドアは無いのですから、一礼して入ります。
日本の家には玄関があり、そこで靴を脱ぎます。外の雑多な空気を内に入れません。
神社には玄関が無くオープンなので手水舎で身体を清めます。


蕃塀の一種でしょうか。
参道と並行して通る内廊下と言えるような形態は、お寺で見られますけれど。
三重県多気町の丹生大師にも本堂に向かう階段と並行してありました。
作務衣を着たお寺のお坊さんはそこを使って本堂前のお世話をしていらっしゃいました。
蕃塀というよりは、産道に近いイメージですね。俗世から神の領域へ生まれる、という。
しかしここの場合は閉められて中は通れなさそうです。
長い参道も心と体を清めるための一つの舞台なんです。

祭神 伊弉諾尊(いざなぎのみこと)
イサナキさんはホツマツタヱにはどのように描かれているのでしょう。
ヒタカミの5代タカミムスビのトヨケ神が、6代アマカミのオモタルに子が無いのを憂い自らは暫定的に政を見ながら、7代アマカミをいかにするかを悩んだ挙句に、ネノクニ(越し国)のアワナギの長男タカヒト(イサナキ)を娘婿として迎え、7代アマカミとしての任を娘・イサコと共に治めるようにと与えました。
イサナキ・イサナミは筑波で新婚生活を営み、ヒルコヒメを生み落としましたが、当時の習わしにより一旦これを捨てました。拾ったカナサキは当時統治下にあった西宮に廣田の宮を造りました。
その後フタカミはヤシマをめぐり、アワウタによって共通語を教育し、一方で山や野土を開いて殖産興業につとめて治めました。
そしてハラミヤマでアマテルカミを、筑紫でツキヨミを産んだのち、「いつくしに たりいたり」てワカヒルメを熊野の手元に呼び戻しました。そしてソサ(熊野)にてソサノヲを生んだのです。

八州巡りというとニニキネが有名です。全国を巡り農業改革をすすめて民は豊かになり人口も爆発的に増えたのです。ニニキネの国土開発を可能にしたのは、曾祖父であるイサナキが共通語をつくって遠隔地の人と人の情報を繋ぐ言葉の浸透があったからではないでしょうか。
その意味で、イサナキが日本語の創始者とも言えるのかもしれません。日本語の神さまなんです。イサナキの最大の功績はここにあるような気がします。
言葉が人をつくります。
哲学を語りたければドイツ語を、愛を知りたければラテン語を学ぶべしというようなことを云ったのは英語学者の渡辺昇一さんですが、日本の事はやまとことばで考えるともおっしゃっています。言葉は人の行動や性格に大きく影響するという事を知りました。
日本語を話すから、日本人だという事もできるのですね。
アワウタは日本語と日本人、そして日本を形作る「エナ(胞)」になったのです。

ところで、日本語の神さまがなぜ厄歳祓いの神に?
ホツマツタヱ5あや
イサナミが死去しアリマに葬られて、悲しみのあまり妹に止められても会いにゆくイサナキでしたが。
イサナキは おひゆきみまく
ここりひめ きみこれなみそ
なおきかす かなしむゆえに
きたるとて ゆつのつけくし
おとりはお たひとしみれは
うちたかる いなやしこめき
きたなきと あしひきかえる
そのよまた かみゆきみれは
かなまこと いれすはちみす
わかうらみ しこめやたりに
おわしむる つるぎふりにけ
えひなぐる しこめとりはみ
さらにおふ たけくしなぐる
これもかみ またおひくれは
もものきに かくれてももの
みをなくる てれはしりそく
えひゆるく くしはつけよし
もものなを おふかんつみや
いさなみと よもつひらさか
ことたちす 中略
         よもつの
ひらさかは いきたゆるまの
かきりいわ これちかえしの
かみなりと くやみてかえる
もとつみや
 
よもつひらさかのやり取りでイサナキは、死んだばかりの人をいたずらに悼み暴くことは良いことではないと知ったのかもしれません。「シコメ」を祓う方法を知る神として厄を払うことに繋がったのかもしれません。

浅間神社(せんげんじんじゃ)133番目。
祭神 木花咲耶姫(このはなさくやひめ)→参考記事はこちら

山神社 134番目。
祭神 大山祇命(おおやまづみのみこと)

日月の灯篭


夕方の参拝でしたので点灯していました。
ご神木。

おがたまのき。

夕日と二の鳥居

低く垂れたしめ縄をくぐりながら、俗界からやってくる人が頭を下げるようにとの心遣いに思い至ります。
二の鳥居

鳥居左の磐座

二の鳥居右の磐座

神社多賀神社(愛知県常滑市)
祭神 伊弉諾尊(いざなぎのみこと)
神社浅間神社(せんげんじんじゃ)(多賀神社境内社)
祭神 木花咲耶姫(このはなさくやひめ)
神社山神社(多賀神社境内社)
祭神 大山祇命(おおやまづみのみこと)