神社野志理神社(多度町下野台)304番目。

社伝によれば、垂仁天皇の御代の創始と伝えている。 すなわち『倭姫命世紀』の倭姫命が天照大神を奉じて美濃の伊久良河宮から尾張中島宮にお移りになり、 さらに御船に乗られて桑名郡野代宮にお着きになり、四年間この地で宮居を造られ、國造大若子命が参じ相共にお仕へしたと云ふ。 倭姫命は、その後伊勢に追孝され、その野代官の行宮の跡に本社を則祀して野志服神社と唱へたものである。こちらより引用

國造大若子命とは。
説話上の伊勢神宮の初代大神主。伊勢外宮神主家としての度会氏において祖先とされた神である。『倭姫命世紀』『豊受大神宮禰宜補任次第』などによると,垂仁天皇の代の伊勢内宮鎮座の際,自らの領する櫛田川以東の伊勢国(三重県)南部を神宮に納め,その地の支配者として神国造となり,大神宮大神主を兼ねたという。また越の国(福井,石川,富山,新潟)征討に行くよう命を受け,その平定の報告をしたところ,朝廷から大幡主の名を与えられた。神国造兼大神主は大若子命の子孫が継ぎ,外宮創建後は内外両宮大神主となり,のちには外宮神主のみとなる。
(白山芳太郎)


『倭姫命世紀』とは。
鎌倉時代にできた伊勢神宮の神道書なのです。『国史大辞典』によると、成立時期は鎌倉時代初期から中期、中世に成立した伊勢神道の教理書である「神道五部書」の一つ。
『日本書紀』垂仁天皇二十五年条、いわゆる伊勢神宮起源伝説について。
 「天照大神を豊鍬入姫命より離ちまちりて、倭姫命に託けたまふ。ここに倭姫命、大神を鎮め坐させむ処を求めて、菟田の筱幡に詣る。更に還りて近江国に入りて、東のかた美濃を廻りて、伊勢国に到る。(『日本古典文学大系 日本書紀・上』より)
ホツマツタヱ36あや
わかみおや みまきはさとく
ほつましる あやまりたたし
へりくたり かみおあかめて
みおこらす かれそろあつく
たみゆたか いまわかよにも
おこたらす かみまつらん

との理由により垂仁天皇から詔が出されます。
アマテルカミ祀りのミツエシロを初代トヨスキヒメに代わりヤマトヒメが任じられます。
      むかしとよすき
かみのつけ みたまけかつき
よさにゆく このはしたては
かさぬいの ゑよりみやつの
まつにくも たなひきわたす
みつかきの みそこやよみか
みことのり けくにのおとと
たけみくら いはひぬしとし
いますのこ たにはみちうし
みけのもり あめのひおき
かんぬしに ふりたまはねき
とよけかみ あまてるかみお
まつらしむ みちうしみけの
かんめくみ よきみこゑたり

宮津天橋立に御魂を担ぎやってきて神のお告げによりトヨケ神とアマテルカミの祀りの役割分担を決めています。
とよすきは ささはやみやに
かえります またかみのつけ
ををかみの かたみいたたき
あふみより みのおめくりて
いせいいの たかみおかわに
すすととむ たかみやつくり
しつめます

その後またもや御神託があり、近江―美濃―伊勢飯野(松阪市付近?)と巡り来てここに高宮を造営しお鎮まりになりました。ここまでがトヨスキヒメの代です。そしてヤマトヒメが次代ミツエシロに決まり伊勢飯野にはいります。3年後ヤマトヒメはイソへ(磯神社?)に移ります。
      よきみやところ
さにありと わかこおやれは
ゐすすかわ ふもやよろほの
さるたひこ わかこにいわく
われむかし かみのたまもの
さこくしろ うちみやにいれ
あらみたま やよろほまちし
かんたから あまつひつきの
さかほこき うつくしきすす
わいきたち かかんのんてん
ときまちて みちあらわせと
おほろけの ものならすかれ
こにもゑす そのぬしおまつ
これさつけ なかたうまれの
つちきみは もとにかえらん
もちかえり つけよとてさる
おおわかご かえりもふせは
やまとひめ うちにいたりて
みていはく これかんかせの
いせのみや みくさはまつる
みなもとと いやまいかえす
あくらいし

猿田彦がアマテルカミの鎮まる場所を教えたのですね。
倭姫は猿田彦が胡坐をかいていていたその場所をいやまいかえしたのでした。
草を刈らせ、木を切らせ、
まなかたて おおみやはしら
しきたてて ちきたかしりて
みやなれは

   
垂仁天皇に申し立てて詔が発せられます。
      みかさのおとと 
いわひぬし わたらひとみ
かんぬしに あへたけぬか
みかわりと わにくにふく
うちかわり ものへとちね
みうえから たけひあさと
みこかわり おのおのもふて
むそふほの なつきそむのか
ををんかみ ゐそすすかわの
さこくしろ うちにわたまし
そなかのよ みたけはしらお
をさめしむ

役職も決まり、神も喜び「伊勢の宮 トヨケの神もろとも永く鎮まり守るべし」と告げられました。
『倭姫命世紀』『日本書紀』とも詳細は多少異なるようです。

天照大神
(合祀)建御雷神 天兒屋根命 経津主神 姫神
   大山咋神 速玉之男神 事解之男神 八街比古神 八街比売神 衝立久那戸神
   火之迦具土神 火之夜芸速男神 火之炫毘古神 品陀和気命 大山津見神
   宇迦之御魂神 白山比売神
『神社要録』国造大幡主命