御器所八幡宮(名古屋市昭和区)324~331

神社御器所八幡宮(名古屋市昭和区)324番目。

御器所八幡宮のHPを見ると八幡信仰の起源は、大分県宇佐市に鎮座する宇佐神宮であり、欽明天皇の御代(540年から571年)応神天皇、神功皇后、比売神の三神が、豊前国宇佐郡の御許山に現われたのを大神比義(オオガノヒギ)という人物により祀られたのが始め、とあります。
これまで「八幡宮」と名付く神社には数多く参拝しましたが、とにかく「応神天皇、神功皇后」を祀る神社であるという前提で、その成り立ちについては深く入り込むことはありませんでしたが、御器所八幡宮のHPをみて、実はちょっとした違和感を覚えました。
「宇佐神宮にはウサツヒコ神が祀られていてもいいはずなのに表に出てこないのは何故だろう」
それで、よくよく調べてみると宇佐神宮の境内社、宇佐祖神社に祀られていました。
それにしてもウサツヒコ神の名を近所の八幡さんの由緒に見つけることは出来ないのです。
全国で8000社近く祀られ日本一の数を誇る八幡さんの総本社「八幡総本宮宇佐神宮」には、いろいろな事件が起きています。
ここ最近も宮司さんのクビや入れ替えなど、混乱が続いている様子はニュースでも報じられていますし、教科書でも記憶のある神託事件「道鏡を皇位に付ければ天下は太平になる」という内容のうそのご神託による皇位簒奪の危機(769年)があったり。八幡さんには少し政治的な陰謀の匂いがしないでもない。。。

ところで大神比義(オオガノヒギ)ってどんな方なんでしょう?
と調べてみると、蘇我馬子が仏教と習合した原始八幡信仰と帰化人勢力を利用するために、大和大神(三輪)氏を祖先に持つ大神比義を派遣し、地場の神官宇佐氏と争って勝ち,宇佐八幡の祀官の祖となったという記述があります。
ということはつまり「ヒメ神信仰+ヤハタ神信仰」が八幡信仰の大元にはあるということです。

宇佐の神についてホツマツタヱではどのようになっているのでしょう。
ホツマツタヱ28あや
たなこひめ いふきとみやに
うむみこの ゑはいよつひこ
とさつひこ うさつひここれ
をんともに ゆきてつくしの
うさにすむ ははもうさにて
かみとなる いつくしまみや
いとうかみ よきおしるなそ

イフキドヌシとタナコの間の三人の息子の末が「ウサツヒコ」であり、宇佐に住んだとあります。そして、その地で母は神上がりします。ウサツヒコの母イチキシマヒメは慈しみの神であり、よきをしる神であるとの記述を読めば、宇佐に祀ったヒメ神とはアマテルカミの御子の1柱である市杵島姫であったのだという気がします。
縄文のその時代から宇佐はウサツヒコが治めていました。
筑紫という地域は、8000年前には朝鮮半島と陸続きでありました。4000年前ごろから温暖化が進み海面が上昇し、朝鮮半島とは海を隔てることになりましたが、大陸との交易地点ではあったのでしょう。帰化人によるヤハタ信仰とは仏教と融合したものであったと考えれば、朝鮮半島に仏教が入りはじめた4世紀ごろから個人レベルで少しづつ九州にも伝わってきていたかもしれません。宇佐の祭祀は神代の時代からの古い歴史をもちます。継続的に祭祀を行うためにヤハタ神を受け入れ氏子を増やしていったことは、多少の衝突があったにしても自然の成り行きだったことでしょう。
どんどん膨らんで大きくなったその勢力を、蘇我馬子が政治的に利用するために大神氏の神官を送り出して、祭祀権を握った。その時に応神天皇・神功皇后を合祀する八幡信仰が成り立った、と。

もともと祀りは政に直結していたのではありますが、信仰というものを消した教育を受けて育った私の感覚で見るならば非常に政治的・軍事的側面の強いのが八幡宮のイメージです。
だからこそ武将たちの熱い尊崇を受けたのですが。
けれども、政治・軍事色の強い応神天皇と神功皇后の間にはしっかり比売神がいらっしゃるのです。「いつくしまみや いとうかみ よきをしるなそ」

蕃ぺいも二の鳥居も鮮やかな朱色です。

平日ではありますが、拝殿の中ではにぎにぎしく神職さんが行きかいます。

祭神 八幡大神(品陀和気命)
五男三女神
天児屋根命
弥都波能売命
菊理姫命
八剱大神
天照大御神
木花開耶媛命
高蔵大神
山王大神
御器所八幡宮のご祭神はまた、大所帯。
もともとは八所明神ということで、熱田さんの鬼門を守る勅願でアマテルカミの5男3女を祀っていたとのこと。八幡大神を主祭神とするようになったのは江戸時代からだそうです。武家の信仰をうけて広がったことを物語っています。

右のお隣には白龍社。325番目。
三社並んでいます。

「おもかるさん」
二つの石が思いと感じれば願いを叶えるにはまだまだ努力が必要で、軽いと感じれば願いが叶うというもの。
重いほうから持ち上げたので小さい方は思わず「かるっ」と言ってしまう。


見落としたのですが、その手前にはイワナガヒメの遥拝所があります。
イワナガヒメをニニキネが娶らなかったがゆえに人類は今の寿命に縮められたというお話があります。イワナガヒメは長寿の守り神だと信じられています。
拝殿の右には

総社宮。326番目。
社地内の祠を合祀しています。

佐久間社。327番目。
関東から当地に移り住み、御器所八幡宮を鎮護した佐久間一族を祀る祠です。
これまた見落としたのは「必勝鉾鈴」!次に来たときはこれを振らなくては。

稲荷社。328番目。
宇迦之御魂神。
ウカノミタマをお守りする狐さんがとても美しい!
狐さんは怖い顔をしていることも多いのですが、なんとも魅力的な容姿をしておいでです。


英霊社。329番目。
英霊社の隣に五社宮があります。
「村上社」旧地村在、「洲原社すはらしゃ」旧山﨑在、「八幡社」旧北屋敷在、「氷上社ひかみしゃ」「春日社かすがしゃ」旧北市場在。

みとおしの石。
ここが人気スポット「縁結び祈願所」です。
二人の福を取り持っていただく石だとか。

稚児宮。330番目。
子どもの守り神。

御器所天満宮。331番目。
菅原道真公
御器所八幡宮は特徴もあり朱に映えて美しく、まさにいつくしヒメガミの坐すお社だとおもいました。名古屋城のきもんさんの山田天満宮も華やかなイメージでしたが、劣らず華やかでにぎやかです。

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