ウカノミタマ(ホツマツタヱ伝)
稲荷神といえばすぐに狐を想像しますが、狐は本来眷属(使者・従者)であり稲荷神自身ではありません。眷属霊は人間のために働きますが、無礼をすると咎めることがあります。花山稲荷大神はこれら稲荷諸眷属が震え上がる総元締めの神であり、通称「花山様(かざんさま)」と申し上げております。
花山稲荷大神(貴嶺宮境内)

三代アマカミのトヨクンヌの兄弟にウケモチという方がいます。この方は保食神といわれることが多いのですが、ウカノミタマとはどんな関係が。
イサナミが亡くなる時、カグツチとハニヤスの協力でワカムスビが生まれます。焼畑農業みたいなイメージなんでしょうか。焼かれた土は肥えていて、後から若芽が出て桑の木や稲が育ってきました。「それウケミタマ」の力と表現されています。
初代ウケモチの8代孫カダマロはヤマシロのカミです。
7代孫のウケモチを、勘違いして殺してしまったのがツクヨミです。ためにアマテルカミはツクヨミを「ソチの顔などもう二度と見とうない!」と遠ざけることになってしまったのでした。
くにたみが食べるに困らず生を全うするために無くてはならない神さまなのですね。
国民のために、アマテルカミは食べ物を粗末にすることを許さなかったことがよくわかります。
古知野伏見稲荷神社(江南市)

アマテルカミの御代、6ハタレの争乱が起きました。
その中の一つであるキクミチという一団で、筑紫からやってきて京都は花山で兵を集めた三人のリーダーがいました。キクミチを迎え討ったのがウケモチの8世孫のカダマロでした。アマテルカミはキクミチ集団を「狐」だと見破りカダマロに策を与え、キクミチら三十三万を捕えました。
狐との戦いは、油で揚げたネズミをバラまき、それに狐たちが食いついている隙に引っ捕えてしまうという戦法でした。お豆腐ではなくネズミ揚げだったんですね。
ウケモチ(ウカノミタマ)の卷族として狐が守るのは有名です。
お稲荷さんとはイナルカミとのことですが、油揚げをイメージしますよね。その原点がホツマツタエを読むとわかります。六ハタレの一つの族であり、捕えられて皆殺しの大罪に問われました。
明徳稲荷神社(柳森神社境内)

そして裁定が行われます。
カダマロがキクミチらの命乞いをし、それが聞き入れられ皆殺しは免れました。
その代わりに「ウケノミタマを守らせよ」もしも契り違わば魂断ちする、という詔をアマテルカミから出されたのです。
「ウカノミタマ」あるいは「ウケノミタマ」とはウケモチが代々受け継いでいるウケの魂のことだと思われます。
地球ができて植物が生い茂り、人が現れました。そこには人が生きてていくための糧が必要です。ウカノミタマは食糧を司る神様なのです。
私が美しい!と思ったこちらのおキツネさんを紹介します。
御器所八幡宮稲荷社(名古屋市昭和区)

富島稲荷大明神(真清田神社境内)
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