ワカヒメ(ホツマツタヱ伝)
ヒルコヒメ
ワカヒルメ
ニウツヒメ
シタテルヒメ
トシノリノカミ
いくつもの称え名を持つワカヒメは、九州から東北に掛けて多くの神社で祀られています。
日本の国史から姿を消しても足跡が絶えることがない神秘の女神なのです。
その秘密は、神功皇后、弘法大師空海などの篤い崇拝を受けたところにあるかもしれません。
また、御兄弟であるアマテルカミやソサノオに信頼された神さまであったのです。
実に、国家的産業、軍事から雨乞い、祈晴の他家事・機織り、病気平癒などご神徳は相当幅広いですね。
女性の守護をして下さるようですが、男性の得意分野までお仕事は踏み込んでいます。
三韓征伐の時、お腹に応神天皇を孕んだまま出兵したという神功皇后にも劣らない能力を、ワカヒメとして生きていた時に持っておいでだったのではないでしょうか。
全国に4万社を超える信仰を誇る八幡さまの1柱である神功皇后=息長帯比売(おきながたらしひめ)が崇拝して止まないワカヒメの秘密とは。
そして真言宗の開祖である空海の守護神としての働きにおいても、全国的な信者を集めるに至っています。
丹生都比売神社(天野)

そもそもワカヒメはアマテルカミをサポートする役割と知識・技術の後継者としてトヨケ神に見込まれて丹生の道などを直々に伝授されているのです。フタカミの時代に文字や言葉が「アワウタ」として整理されたという事ですが、それは現代、宇宙の仕組み、元素そのものであるという研究があります。相当に高度な哲学や医科学、地質方位学体系がこの時期のタカマにできあがり、それは景行天皇から3代目にあたる神功皇后の時代(3世紀)まで連綿と伝わっていたでしょう。
アワウタ自体の大切さをアマテルカミ自身が説いていること、それを世に広めた立役者がワカヒメであったこと。ホツマツタエやミカサフミが示しているそのことが国の歴史から抜け落ち、それと同時にワカヒメも国史から姿を消したのです。姿を消したモノの中に、国を統べる存在にとって魅力的で重要なタカラモノが隠されているのではないかと思えます。
ワカヒメは8世紀の文献の中では姿を消していました。他のヒメとすり替わっています。
そして、少なくとも1000年以上を経た1966年に発見されたホツマツタエによってアマテルカミやワカヒメが割れた地層の断面から生々しく輝きだし人として姿を現わしたのです。『ミカサフミ ワカウタノアヤ』が発見されたのは奇しくも2012年12月なのでした。
世界の終りと言われたその年、その月にお出ましになったのです。
ワカヒメ自ら姿を消し、そして幾星霜をへてワカヒメ自ら動き始めた。
私にはそう思えます。
人間心を超えた必然が働いた、と。
玉津島神社(和歌山市)

神功皇后や空海からの篤い崇拝もあったためにワカヒメのお社は全国で見つけられます。
我が町にもありますし、実家の近くにも坐します。
ただ、近所にあるお社は本当に小さく遠慮がちな様子をしています。
それなりの心もちで参拝するならば、歓迎はしていただけるようです。
東海3県に、婦人病にご利益があるという香良洲神社が多く建てられていますが、それはアワウタには心と体の病気を治し健康にする力があるからです。カナサキさんから幼少よりアワウタを学び、言葉と文字を人々に伝える役割を担っていたワカヒメですから病気平癒もできたのですね。
香良洲神社(津市)

ワカヒメは熊野にいる時に母イサナミの死に目に遭っています。
母の看病をしながら病気平癒に霊験あらたかなる和歌やアワウタを歌ったはずです。けれどもワカヒメの癒しの力を超えて、荒れたソサノオの民を苦しめるヲエに母であるイサナミは思い悩みついに祈りの中で自ら招いた火に巻かれ結局は死にいたります。
結果としてイサナミのヲエや病、死はたくさんの神さまを産み出しています。
死をして人を生かす。そこにワカヒメの霊力はいかんなく発揮されているように思えるのです。
カグツチ
ハニヤス
ミツハメ
ワクムスビ
オコロ
イサナミはこの世のヲエを一身に受けて産み(死)の苦しみを味わい、ワカヒメが産婆さんとしてそれらの神々取りあげに立ち会ったのでしょう。
丹生神社では祭神が波邇夜須毘売神だったりする事があるし、ワカヒメが止雨、降雨に霊力があるともいわれていますが、そうした力のある神々の産声を産婆として直に聞いているのです。ニウツヒメという称号はいわゆる錬金術のマスターと言えると思いますが、ワカヒメがイサナミから発生したすべてのヲエに神を宿らせたのでは。。。
麻賀多神社奥宮(成田市船形)

❏兄弟であるアマテルカミの信頼が厚い
❏高い身分で大きな功績を残した人物の絶対的な崇拝を受けていた
❏弟子を育成するために労力を惜しまない
このようなご神徳のために透明人間のように姿を消した今なお影響力が消えることなく続いているのですね。
生田神社(岩倉市石仏町)

日の丸が日の丸であるのは「白」があるから。
日本には太陽の赤と、背景の白があります。
太陽であるアの神と土台になるワの神でできている。
アマテルカミの「ア」。ワカヒメの「ワ」。
二つはカガミのように一つのなかに二つあるのです。