日輪の女神

セオリツヒメホノコ(瀬織津姫 瀬織津比咩)
セオリツヒメの名は古事記・日本書紀にはありません。
大祓祝詞のなかの祓戸大神の1柱として存在するのみです。
ワカヒメ同様、神社史の中にその存在感を示す女神様です。
アマテルカミが、帝王学を学んだトヨケ神のいるヒタカミから、いよいよ大日山(富士山麓)に新宮を立てヤスクニ宮として移ることになりました。カンミムスビを中心として神々を集め神図り、12人妃を決定しました。
アマカミに継子が無いという事が無いようにと設けた決まりでした。
ソサノヲの乱行で亡くなったワカヒメハナコの名もあります。セオリツヒメの妹です。
また祓戸大神に名があるサクナタリセオリツホノコの他にハヤアキツヒメアキコという潮の目が八方から集まる場を司るヒメもいます。将来大蛇に身をやつすモチコ・ハヤコは北のスケ、ウチキサキでした。
12人妃のなか、南のスケ(階位)だったホノコの素直な美しさにアマテルカミが階段から勢いよく降りて迎え、内宮に入ったということです。ちなみにサクナタリとは勢いよく降るさまです。
アマテルカミの八皇子の長男アメノホヒを生んだのはモチコでした。当然、次期アマカミを生んだ、と実家のクラキネと共に喜んだに違いありません。
その後妹ハヤコが三女神を生み、ハヤアキツヒメ、ミチコ、アヤコから3人の男の子が生まれました。そして最後の最後、内宮のムカツ姫が息子オシホミミを生みました。
オシホミミが継子とされたことで長男を生み落としたモチコやその一族はホノコへの嫉妬に荒れ狂うのです。
ホツマツタヱで見ると、ホノコが内宮に入ってからオシホミミを生んだように読めるのですが、大蛇にも身を落とすほど嫉妬したモチコの心情から見るならば、ひょっとするとホノコが内宮に入る前に子を生み落としたのかもしれません。
ホノコは身も心も美しいばかりでなく、御子ひいては日本を守るためにするべきことを知っている賢い女性でした。罪を犯したモチコ・ハヤコを九州の宗形へ更迭すること迅速でありました。
紀国でイナゴが発生し困っているから何とかしてくれと訴求するくにたみに答えて、アマテルカミに代わってワカヒメと共に現地に向かい、解決するということもありました。
そのお礼にとくにたみから与えられた社がこちらです。
日前神宮・國懸神宮(和歌山市)

ちなみに、セオリツヒメの別名はヒニムカツヒメといいます。太陽に向かって拝礼するイメージでしょうか。
「ムカツ」は六甲という地名の由来になっています。
アマテルカミが神あがりの際にセオリツヒメに遺言したのは、廣田にいってワカヒメと共に日本のゐこころを守りなさいということでした。自分とトヨケ神でヲセの道を守るからと。
その西宮の廣田神社のご祭神は天照大御神荒御魂となっています。
賢く美しく、アマテルカミに最も愛された妃であるセオリツヒメは、アマテルカミの荒魂といわれ、祓戸大神の筆頭に列せられているのは不思議な気がします。
大祓祝詞(中臣祓)では、ホツマツタヱで読むいろいろな事件の事を知ることができます。
セオリツヒメが悪の根を迅速に流し去る様子は、確かに有無を言わせない迫力がありますけれども。
こちらの神社もご祭神は天照大御神荒御魂となっています。
高宮神社(南知多町内海)

ワカヒメとムカツヒメはどうやらチームのように一組で働くようです。二人して「ゐごころ」守れとアマテルカミの遺し文なのです。
アマテルカミとトヨケ神とでまもる「をせ」とは政のことかな。
ワカヒメとセオリツヒメでまもる「ゐ」とは「うゐ」のことかな。
それは「空」であり、「結び」の境地です。
そうか。なるほど。
セオリツヒメが祓戸大神の筆頭である理由が解けました。
セオリツヒメは祓いの末に結びの境地があることを教える神様なのですね。
ある意味、お日様の意向を現実化するキーマンです。

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