アメノウズメ(天宇受賣命 天鈿女命)

 

アメノウズメは有名人ですが、彼女を有名人たらしめた一番の功労は天戸開きでしょう。

アマテルカミの内宮セオリツヒメホノコへの怨みもあり、アマテルカミの妃であったモチコ・ハヤコの怒りにあおられて二人と密通していた弟君ソサノヲはタカマで暴れまくります。その罪が大祓祝詞にある「あまつつみ」というものです。あまつつみに依り元々は宮さまだったソサノヲは下民に落とされます。
ソサノヲの狼藉でセオリツヒメの妹のワカヒメハナコは亡くなります。これにはアマテルカミも怒り、さとしました。しかし、その諭しさえソサノヲには馬耳東風。乱暴が収まることはありませんでした。

 

アマテルカミはついに岩室に籠ってしまいました。
アマテルカミの妹君、下照ワカヒメの夫で7代タカミムスビの息子のオモイカネが、アマテルカミに岩室から出ていただく作戦を練り実行に移します。

母君イサナミの弟のツワモノヌシがマフツの鏡をもって待ちます。アメノウズメはトコヨ踊りで場を盛り上げます。何事かとアマテルカミが覗いた隙間から御手を引くのはオモイカネの息子タチカラヲ。すかさず岩室に「な、かえりまそ」としめ縄をかけるツワモノヌシ。

 

その功績を称えてアメノウズメはここに祀られています。

國懸神宮(和歌山市)

 

どうやらアメノウズメはコミュニケーターのお働きをお持ちのようです。

人の気持ちをやわらげ、心をつなぎ合わせます。

 

ニニキネの八州巡りの時にこんなことがありました。

ニニキネ一行はアスカ宮、アサヒ宮に行幸の後越国に向かう途中のことでした。

当時ウカワにいたサルタヒコはニニキネ行幸の話を聞きつけ道案内をするために分岐点にいて待ちくたびれて眠ってしまった時のことです。サルタヒコの背は3mもあろうかという大男であり、目はギラギラとした様子があまりにも恐ろしく、先鋒だったタチカラヲですら後ずさるほどでした。それを見たニニキネは、力ではなく柔らかさでもってサルタヒコに話を聞くことにしました。そこでアメノウズメの登場です。アメノウズメは踊り上手だったのですが、人の心を和らげ懐に入る術を心得た、その表現が踊りでもあったのでしょう。サルタヒコのまごころを聞き出して、緊張した場をうまくまとめることに成功しました。

ニニキネはサルタヒコから今後の行幸について聞き、九州行きを決めたのです。

そしてこの出会いが縁となって、サルタヒコとアメノウズメは夫婦になったのでした。

洲崎神社(名古屋市中区)

道祖神

ですから縁結びの神様なんです。

 

アメノウズメは誰の娘なのか、誰を生んだのか素性は一切明かされていません。

猿田彦の妻であることと言い、遠い外国とのご縁を感じさせるものがあります。

アマテルカミの御時に抜擢され、天孫ニニキネにも仕えて活躍しその時に猿田彦と出会っているのですから相当に歳をとっているはずですが、容姿は若いままだったのかもしれません。アンチエイジングの神さまですね!