シラヤマヒメ(白山比咩神 菊理媛命)

 

シラヤマヒメは加賀の白山を司る女神さまで、夫シラヤノマカミと共に全国に2000社はあるとされる白山神社のご祭神です。別名にククリヒメ、ココリヒメなどと呼ばれる称え名を持っています。7代アマカミとなるイサナキの姉であり、夫は6代タカミムスビヤソキネであり、カンミムスビを務め、シラヤマノカミともなったえらい方です。ですが、断然「シラヤマヒメ」の方がメジャーな感じがします。どこの神社でも「白山社」というとご祭神は「シラヤマヒメ」であることが多いからですね。古事記や日本書紀の本文に名が無くとも、こうして名が残っています。

 

中国の女王と兄弟の契りを結ぶ神

初代クニトコタチの時代から、日本は中国にも足を延ばして建国している様子が描かれています。中国は日本とは兄弟分の国であり、そこの王母と言われる方と親交を深めていたシラヤマヒメでした。白山を治めるようになり、山道をどのように移動するか。時に、中国には斜面でも座席が水平に保てる籠が使われているということで日本への技術の移植がありました。その代わりというか、中国の王母はヒタカミのトヨウケカミのもとへ国の経営を学びにたびたびやってきたのでした。その中で、シラヤマヒメとの取り持ちがあったのです。

  十二神社(愛知県) こんな字を使っているのはここだけかも。

 

アマテルカミの産声からご自分の名を話すのを聞きとった神

ご自分の名を「うひるき」といった、と聞ききったのを讃えられて「キクキリヒメ」と呼ばれました。大日孁貴(おおひるめのむち)とは天照大御神と同一神であるといわれますが、それこそが、アマテルカミのイミナであるということです。

  白山神社(常滑市)

 

ヨモツヒラサカでの仲立ち

イサナミはソサノヲの放った火を食い止めようと自らもカグツチをなすのですが、その日に巻かれて最期を遂げます。急死に対して夫イサナキはショックを受けただけではなく、イサナミにどうしても会いたいとお墓に向かうのです。それを止めに入ったのが姉のシラヤマヒメでしたが、聞き入れずついに死せるイサナミと面会します。しかし、愛する夫に死後の姿を見られて恥をかかされたイサナミは夫と追い払うためにシコメを送りつけるのです。イサナキは色々な物を投げつけながら逃げます。しかし、効果はありません。最後に投げつけた桃の実だけがシコメを巻くことができたのでした。桃の実はオフカンツミの名を授けられます。

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  桃太郎神社(犬山市) ここはシラヤマヒメとは関係がない神社ですが、「オフカンツミ」が祀られています。

 

外国の人との親交や、あの世の人の声を聞いて伝えることが得意な通訳であり、仲を取り持つお働きをされています。