意中の男子を落とすカミ

オクラヒメ(大倉姫 下照姫)

いとも簡単に意中の彼を射止める女性っていますよね。

秘密はどこにあるのでしょう。

最近身近に起きた例で考えてみると・・・

好きな人に対しての指向性がはっきりしているってことでしょうか。

ここに対してこうしたいという感情に素直に従う自分があります。

ただし、当たって砕けろ!ではなくてキチンと戦術があるんですよね。

難しい局面にもひるまずに体当たりするので、当たられた方はびっくりします。

びっくりすると記憶に残ります。それが戦術なんですけれども。

トラップにミスミス引っかかり、じわじわと人間関係が定まってくるんです。

ハタから観察していると、とっても計算高いように見えます。

人間と人間なんですから、お互いの意志が食い違うことなんか

細かいところも含めていろいろ色々とあるんです。

そんなときにどうしたら自分の意志に従う人生を歩めるか、

ということを感覚的に知っているのでしょうね。

自分の意志が適齢期にあっては異性に対して

発動するタイプの女性ってことなんでしょうか。

塩梅のいい結婚をする女性にはそのような賢さが必ずあると思います。

塩梅のいい結婚自体を創りだしているという女性です。

一躍超入、賢い女性になる一番の近道は「そうなる」ことを意志することですから、

お手本のような神様にご登場いただきましょう。

美濃を開いたカナヤマヒコの孫娘オクラヒメです。

オクラヒメはオオナムチの一人娘タカコヒメがアマテルカミの妹君であるワカヒメ様に仕える、ということを聞きつけたカナヤマヒコの息子アマクニタマは自分の娘も、とワカヒメ様の元に送ります。オクラヒメは相当に賢い女性だったのでしょう。クモクシ文をワカヒメ様から伝授され「下照姫」を継承します。そしてワカヒメ様亡き後美濃に戻ります。

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 南宮大社(養老町) アメワカヒコとオクラヒメの実家

兄アメワカヒコは、中央政府をも凌駕する権勢をふるう出雲オオナムチの元に行き、中央政府をないがしろにするのか否か、その真意を質す為に出雲に送り込まれたのでした。

しかし、ワカヒコはオオナムチに籠絡されたのか8年もの間戻らなかったのです。しかも、娘のタカコと結婚したと聞きおよび、美濃で待つ父アマクニタマは気が気ではなかったことでしょう。

友であるオオナムチの性格はよく知っている。あの方の事だから、中央政府ともなんとか良い関係を維持する手立てを講ずるに違いないのだし。と、油断もあったことでしょう。

しかし、事はそう楽観できるものではなかったのです。

大事な跡取り息子ワカヒコは、2者の間に立ち返し矢を受けて死んでしまいました。

オクラヒメは最愛の兄を失い、継承者を失くした実家に対する自らの責任を背負うこととなりました。

ワカヒコと友情をはぐくんだというアチスキタカヒコネはオオナムチの第3子です。

タカヒコネは出雲を代表してワカヒコの喪を訪います。アマクニタマにとっては友人宅で起きた不幸になげきながらも、これを千載一遇の機会ととらえます。つまり、中央政府への息子の裏切り行為を挽回すること、そして一族の血脈を途絶えさせない手立てとして一計を案じたのです。わが娘オクラヒメとアチスキタカヒコネをなんとか結婚させることができれば、あわよくばワカヒコがそうであったようにタカヒコネを美濃に居つかせられる。そうすれば出雲は手薄になろうし、こちらとしても跡取りが出来て一石二鳥である、と。

アマクニタマ一族にとって、アチスキタカヒコネによる喪屋の破壊には「死したワカヒコと親友タカヒコネの一体化」を目的とした美濃守の悲願が隠されていたのではないでしょうか。タカヒコネの中にワカヒコ霊が生き、オクラヒメと共に世代を継いで行く。そういう秘儀であったのではないかと思われてなりません。

  喪山天神社(岐阜県) ワカヒコが祀られています。

しかしながらタカヒコネにも立場を守る必要があります。誰にも咎められないように「一体化」は行われなければなりません。仕上げはオクラヒメとタカヒコネの結婚で締める必要があったのです。出雲と中央政府の仲立ちをするべく、そしてカナヤマヒコの血筋を遺すべくオクラヒメはタカヒコネを自分の虜にする必要があったのです。

あめなるや おとたなはたの

うなかせる たまのみすまる

みすまるの あなたまはやみ

たにふたわ たらすあちすき

たかひこねよや

この恋唄には「たなばた」のことばがあります。

そしてのちのち、男女の離れていたこころを結ぶ唄として

知られるようになったのです。

唄の名手下照オクラヒメはタカヒコネの妻としてあちこちの神社に

祀られています。

  高鴨神社(奈良県)

アチスキタカヒコネは大和系賀茂氏の祖とされています。

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