夜祭神社へ!夜気に白い露をえて、朱くみのる

夜祭 神社



歳時記は季節の開運コードです。
長月、9月に入り2017年9月6日はうお座で満月を迎え、そして季節が変わります。

「白露」

夜の大気が冷えはじめ、朝露が草木に白く降りるようになるころ。いよいよ「秋」の到来です。

9月7日「白露」初候 草白露(くさのつゆしろし)

朝夕の空気が冷えて、だいぶん過ごしやすくなってきました。綿の実が開いて白いふわふわが見えた頃に願った意宣りはその後どう変化しているのでしょうか。

筆者の場合で言うと、意図したことのスタートを切って、絶賛活動中という感じでしょうか。うまくレールに乗せることができて、あとはしゅくしゅくと行動あるのみ、という感じ。

夜気に露をえて、昼には日を浴びる。それで葉っぱも実も赤くなっていきます。夜の神社参拝はお勧めできませんが、祭りなら別です。今日は夜祭のある神社を紹介します。

世界文化遺産 秩父夜祭

2016年に世界文化遺産に登録された秩父夜祭は、「秩父神社のご祭神である妙見様(女神)と武甲山に鎮まる龍神様(男神様)との年に一度の逢瀬の祭りです。」と秩父夜祭対策本部のHPには書かれているのですが、秩父神社のご祭神はオモイカネやアメノミナカヌシという男性の神様、もしくは一人神です。で、よくよく調べると秩父神社の初めに「柞乃杜(ははそのもり)」ありきだったのです。

「柞乃杜(ははそのもり)」

母巣の森ともいわれる鎮守の森に秩父神社は鎮座しているのでした。母の祖神。秩父神社のご祭神がオモイカネならばその妻、ワカヒメの事かも!?秩父神社にそんな秘密があったとは。お祭りがソレを教えてくれました。

日本三大美祭りの一角でもある秩父夜祭、ぜひ一度は行ってみたいものです。2017年は12月2日から12月4日まで催されます。

秩父神社
ご祭神 八意思兼命(やごころおもいかねのみこと) 知知夫彦命(ちちぶひこのみこと) 天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ) 秩父宮雍仁親王
住所 埼玉県秩父市番場町1-1

くらやみ祭り

「神聖な御霊が神社から神輿に移り御旅所に渡御(おいで)するのは人目に触れる事のない暗闇でなければならないという神事の伝統(Wikiより)」渡御は午後11時ごろからはじまり、翌朝4時頃還御を始める、ということです。2017年は4月30日から5月6日まで行われました。

大国魂神社には7月に行われるすもも祭りがあります。その際に頒布されるのがカラス扇なのですが、その由緒は津市の香良洲神社(からすじんじゃ)と同じくしています。

「からす扇・からす団扇」の起源は、五穀豊穣・悪疫防除の意味からで、その扇や団扇で扇ぐと害虫は駆除され病気は平癒する、という深い信仰があるからである。そのいわれは今から約1200年前、大同2年(807年)「古語拾遺」の神話から。大國魂神社HPより

そして、香良洲神社にも夜烏祭りが遺っています。

香良洲神社に御歳神の荒魂も祀られていますが、香良洲神社のご祭神こそからす扇の”ましない”を行った神であるのです。大國魂神社のご祭神の父の叔母に当たる神です。

奇しくも、夜の祭りを司るのは、秩父神社の鎮守の森の神と同じ神様と思われます。

大國魂神社
ご祭神 大國魂大神 (おおくにたまのおおかみ)
住所 東京都府中市宮町3-1

夜がらす祭

7月15日に行われる夜に行われる祭事です。

 欽明天皇の御代にこの伊勢の浜洲でご神火が毎晩見えるので里の人々が畏れ騒ぎも一通りでなく、これを知った青木という人が神の御心をおがんだところ「吾は生田の稚日女神である、姉神の在す神風伊勢のこの地に鎮まりたい。」とお告げがあり生田より御勧請申し上げ社を造営し祭を行う 由緒より

ワカヒメのご神火が夜な夜な現れたことが、夜がらす祭が遺る由緒かと想像します。

香良洲神社
ご祭神 稚日女尊 御歳大神(相殿神)
住所 三重県津市香良洲町3675-1

トップ画像出展元:夢彦77さんによる写真ACからの写真

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9月7日「白露」初候 草白露(くさのつゆしろし)
9月12日 「白露」次候 鶺鴒鳴(せきれいなく)
9月18日 「白露」末候 玄鳥去(つばめさる)
9月23日 秋分 初候 雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)
9月28日 秋分 次候 蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)
10月3日 秋分 末候 水始涸(みずはじめてかるる)
10月8日 寒露 初候 鴻雁来(こうがんきたる)
10月13日 寒露 次候 菊花開(きくのはなひらく)
10月18日 寒露 末候 蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)
10月23日 霜降(そうこう)初候 霜始降花(しもはじめてふる)
11月2日 霜降 末候 楓蔦黄(もみじつたきばむ)
11月17日 立冬 末候 金盞香(きんせんかさく)

 

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