だからサザエさんは嫌われる。
波平はサザエやカツオやワカメのとーさん。
「波平みたいな旦那」ってあんまり考えたことないけど・・・
目次
波平なんていらない
「しょぼい平屋に住んでいるのに”左様”なんて言って威張ってる」
「ばっかもーん!の理不尽さに衝撃が走る」
「勘違いで怒っても誤りもしない」
「波平のような父はいらない」
「波平はいつも酔いつぶれて帰ってくるが、家では茶を飲んでるだけ」
「育児参加していない」
「大した稼ぎもないのに偉そう」
「波平にみんなが気を使っている」
「時代錯誤」
こんな化石化した波平なんかいらない。
ご先祖様につながる縦のラインの象徴
”しょぼい”という平屋に住んでいるのは、福岡から東京に転勤(左遷か?)になり、はじめのうちは借家として借りていたらいいという話。どうやら、波平の仕事が傾いたタイミングだったらしいのです。福岡では贅沢をさせられたのに、東京に来てからは家族に迷惑をかけ申し訳ないという気持ちもあったみたいですね。
サザエは結婚して独立していたのですが、コツコツ働いて自分のものにした波平の家に事情があり転がり込みます。お互い様な状況があって、それほど遠慮もなく助け合う関係があって7人家族を築けているのかなと。
磯野家は福岡の良家らしく、ご先祖様のお名前が残っています。
磯野藻屑源素太皆(イソノモクズミナモトノスタミナ)
なんとも神様みたいな名前です!
察するに波平が象徴しているのはご先祖様につながる縦のラインなのでは、と疑います。
波平が”神様”役だとすると、「威張っている」「怒鳴って誤りもしない」「偉そう」「みんなが気を使ってる」って、荒神様か!
昔の家には大黒柱があったけれど、縦に貫く太い柱は家を守る要だったんです。
波平は、どんな重い家だろうがどんな嵐に見舞われようがひたすら上へ下へと軸を立て耐えぬく存在なんです。考えようによっては地震や天災という”理不尽”に一番耐えている存在です。
たしかに、荒神様あんまり歓迎はできないですがね。
荒魂(あらみたま)・和魂(にぎみたま)・幸魂(さきみたま)・奇魂(くしみたま)の四つの魂の役割
荒魂(あらみたま)は創造し進化させる働き
和魂(にぎみたま)は調和し整える働き
幸魂(さきみたま)はめぐみ富む働き
奇魂(くしみたま)は飛躍する働き
人はそのすべての働きを持っていてどれが欠けてもうまくいかないようです。
足りないところは家族で補い合うことで前に進みます。
神社に行くとご祭神が「大神宮荒御魂」などというケースがあります。一人の神様に四つの側面がありそれぞれ働きが違うんですね。存在そのものが荒っぽいという神さまも時々いますけど。
サザエさんちに当てはめれば
荒魂(あらみたま)は怒鳴る波平
和魂(にぎみたま)はいつも柔らかいフネ
幸魂(さきみたま)はいつも陽気なサザエ
奇魂(くしみたま)はいたずら好きのカツオ
ってところでしょうか?
昔、恐ろしいものの代表として
「地震・雷・火事・おやじ」と言われましたが、たしかにおやじは天災のように降ってくるもの・・・だったのかも。
大黒柱のない家を建てたら
建築家コルビュジェらからはじまったモダニズムが、日本にもやってきました。
暮らしのスタイルも洋式が主流になり建築工法も輸入されたりして日本の家屋を都心で見つけるのが難しくなってきました。
おしゃれに暮らしたい。シンプルに暮らしたい。
大黒柱のある家は古臭い。時代に合わない。
私は昔ながらの日本家屋で育ったので古臭いのはイヤで、自分で作るなら「白い家がいいな」と思っていました。おしゃれにシンプルに暮らしたいです。
でも実家の座敷のような、あんなにシンプルな空間をつくることはなかなかむつかしいのです。シンプルで何もないようでいて充実した気が詰まっている空間は。
建築士として今思うことは、大黒柱を取り戻すことは難しいけれども、それに代わるものが必要だということです。
大黒柱がなくなって、空洞化してしまった家族とその家に、そう思うのです。
波平みたいなダンナ、絶対イヤ!
波平が荒神様の役割を務めているとしたら、まあ確かに天災みたいに出る荒神様はゴメンこうむりたい。地震や台風、大雨、大雪、ないほうがいいに決まってますけれども。
でも、天災は好まずともやってきます。
そこから守ってくれる波平は現代にはいません。
予防するか、対処するか。あなたならどうします?
私ですか?私ならやっぱり神様を家族に迎え入れたいなと思います。
波平がダンナだったら?
やっぱりフネさんのようになるのかも。
目には目を。この言葉は報復せよということではなくて、ストレスなく相手に合わせる知恵のことだと思います。
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