日本ミニマルなお家に帰ろう

茶室、盆栽、俳句、畳の暮らし・・・
日本のミニマルさは本当に長い歴史を持っています。

究極は神明造。
神社の形もいろいろありますが、
伊勢神宮の簡素なつくりは7世紀からずっと同じなんです。

ミニマルデザイン

必要最小限の簡素なスタイル。これがミニマル。

自分の暮らしを想像してください。
私たちの暮らしは一本の木です。

大きな樹には木の実を求めて鳥たちが集まり、
雨宿りの動物が集まり、
大家族のように木陰で休む人が集まります。

天と大地に育まれてすくすく大きく育って
母のように包み込んでくれます。

 

鉢の松は、形よくきれいにカットされて、
究極のミニマル。
手塩にかけて育てられた姿が人の心に感動を呼び起こし、
場を整える清涼剤になります。

ミニマルデザインに出会うと背筋がスッと伸びます。

ミニマルをもとめる現代人

日本人がミニマルデザインに憧れを持つその原型は伊勢神宮にあります。
伊勢神宮に行かれた人はわかると思いますが、あの神域に入ると背筋が伸びるのです。

日本のミニマルデザインには”神域をつくる”効果があるんですね。
昔の日本の家にはそういう静かな雰囲気が家のどこかに必ずありました。
私の実家にも神さまが宿るようなそういう場所があります。

祓って、祓って、祓って
そして鎮座する。ひたすら鎮座する。
お茶室にこもって、茶を喫する。
俳句の一ひねり、要らない言葉を祓って
地球にまで羽ばたく想像力を掻き立てる。

戦後アメリカンスタイルの〇〇DKという
にぎやかで楽し気なニューファミリー住宅が追い払ったものは、
日本の静かな一人空間でした。

リビングで家族が団らんする。
電化製品であふれた個室で完結し便利に暮らす。

それらは、とってもいいものだけれど、「リビングで家族が団らんする」が抜け落ちて電化製品であふれた個室で完結した結果、個人化が行き過ぎて単身世帯がうなぎ上り。無縁社会だの、孤独死だのと社会問題になっています。

「リビングで家族が団らんする」はだれでも憧れるけれど、
みんなが忙しく外に出かけて、だれも家にいないんです。

しかし、なんでこんなに忙しいのかな?
夫と妻はそれぞれの仕事や仕事上の付き合いがあって、
子どもは子どもで塾や習い事をいくつも掛け持ち。
家の中の便利グッズや使わなくなった健康器具に子どものおもちゃ、
あふれる流行おくれの洋服たち。そういうものを季節ごとに衣替えして、
断捨離して、、、

そうじゃなく、もっと暮らし自体をシンプルにしましょう。
よく着る服は3着あればいい。靴もカバンも必要最小限でいいじゃない。

整理整頓や家の仕事をこれ以上増やさないためにミニマル。
対処療法としてのミニマル。

日本のミニマル生活をはじめよう

お家に帰ろうよ。
静寂とお祭りが両立するのが日本のミニマルなんですよね。

対処療法的にミニマル生活を始めると
「家族団らん」が消えたりするんですよ。現実がそうですから。

でも、日本のミニマルってどうやるの?わたしの家づくり


ミニマルとは自分的必要最小限のこと。「これだけは譲れない」
それはわたしにとっては子どもを育てる家づくり。

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