尾張大國霊神社(稲沢市)391

神社尾張大國霊神社(稲沢市)391番目。
東京へ通う間、関東の神社巡りを画策している中で大國霊神社にもぜひ行きたいと思っていました。
と、言うのも大國霊神社には毎年7月20日に行われるスモモ祭りという行事が残っていまして、それがどんな祀りかというと、
HPより
五穀豊穣・悪疫防除・厄除の信仰をもつ「からす団扇」「からす扇子」を頒布しています。この扇を以て扇ぐと、農作物の害虫は駆除され、又病人は直ちに平癒し、玄関先に飾ると魔を祓いその家に幸福が訪れるといわれる。
その「からす扇子」はホツマツタヱによると「ワカノマシナイ」にあると思われるものなんですね。ワカヒメに由来するお祭りがそこにあるのです。
紀国でイナゴが大発生して民が窮状を訴えるとすぐにムカツヒメは駆けつけワカヒメと共に行動に移しました。
ホツマツタヱ1あや
      たのきにたちて
おしくさに あほくわかひめ
うたよみて はらいたまへは
むしさるお むかつひめより
このうたお みそめをまてに
たたつませ おもおもともに
うたはしむ いなむしはらふ
わかのましない

からす扇は、津市の香良洲神社の祭礼でも頒布されていたそうです。
イナゴを退治する、この「からす扇のましない」は、那智大社の扇祭りがその原型をとどめる形で今も行われているとのことです。からす扇ってどんなものだったのか、ホツマツタエにはわりと詳しく書かれているのですが、その名残がきっと大國霊神社にも残る「からす扇」だと思われて、一度は参拝したい神社になっていたのです。
大國霊神社とワカヒメの関係はというと、大國霊神社のご祭神がワカヒメに「ほむしさる わかのましない」を伝授れれた、先生と弟子の関係にあります。オオナムチノミコトはワカヒメの甥にあたります。(因みにホツマツタヱで大國霊はオオクニヌシの称え名でですので、オオナムチノミコトとは親子関係になっています)
そんなわけで大國霊神社を狙っていました。
ですが、灯台もと暗し。尾張にも大國霊神社があったことをすっかりスルーしていたのです。
府中市の大國霊神社の前に、まずは尾張大國霊神社でしょう!ということでお参りしました。
こちらは愛知県で知らぬ人もいない「はだか祭」が有名な通称、国府宮です。

Wikiより
祭神の尾張大国霊神は、尾張人の祖先が当地を開拓する中で、自分達を養う土地の霊力を神と崇めたものとされる。開拓の神ということで、大国主命とする説もある。
神社は尾張国府の創始とともに創建されたもので、尾張国の総社とされた。境内別宮の大御霊神社(大歳神之御子。大年神の御子神の大国御魂神のこと)・宗形神社(田心姫命)とともに国府宮三社と称する


江戸時代、祭神は大己貴命とされていたが、昭和になって自然神である国霊神と改められたとのこと。

別宮である大御霊神社や宗形神社は、ここが大己貴命の坐すお社だといっているようなきもしますけれど。ホツマツタヱによると大年神は大己貴命の弟で、田心姫命はアマテルカミの三女神の長女であり大己貴命の妻です。

儺追殿。はだか祭の正式名称は儺追神事(なおいしんじ)といいます。
これが最も有名なここのお祭りになるのですが、はてさて府中の大國霊神社のすもも祭りのようなご神事はあるのかな?と思い調べてみましたが、そのようなお祭りはなさそうです。
それぞれの由緒を見ても、お互いに社名の変更などを経た末にそれぞれの地域での総社として信望者や氏子らと共に独自な進化を遂げてきたのだろうということが分かります。
やっぱり、府中の方にも一度行ってみたいものです。

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