多度大社(桑名市多度町)。
桑名で元々名を知っていたのは、ここだけだったかもしれません。
上げ馬神事の時期にはいつもテレビニュースになっていますから。
上げ馬神事を見た人は「馬がかわいそう」という反応を示し動物保護の観点から「どうか?」という意見を述べる人も見かけます。それがニュースにもなりやすい理由だとも思いますが、とにかく、珍しい神事ではあります。
羽根を付けたような馬。天翔る馬が人々に豊作や禍のない一年への希望をもたらしたのですね。
馬という動物は単なる動物ではなく、昔は共に暮らし、ともに労働した家族も同然であり、交通手段にもなるとても大切な財産でもあったはずです。そんな馬への愛着は、今の私たちよりもはるかにはるかに強く重いものだったと想像します。
その思いを今に伝えることを粛々とされている地元の方々へ何か意見を申し述べることは私にはできません。
この坂!実際に見ると、最後の段差のすごいこと!
上げ馬神事を検索して映像を鑑賞すると、その坂、段差も悠々と乗り越える馬と乗り手の素敵さといったら。
思わず手を叩いて歓声を上げたくなります。
続く飢饉や重労働に耐えかねて消沈する人々の勇気とモチベーションを、頑張る馬や乗り手が鼓舞する役割もはたしていただのではないかな。なんて思います。
本物のおんまさん!うろうろ歩きまわっています。餌も挙げられるみたいですね。
実はこの両隣に末社がありました。見逃しましたが、
おんまさんの左に藤波社(建速須佐之男命、大穴牟遅命、少彦名命)
おんなさんの右に雨宮八幡社(天之水分神、国之水分神、品陀別命)
御門の見張り役のように鉾立社(天久之比命)がありました。
おんまさんから後ろを振り向くとお社があります。
新宮社。天津彦根命幸魂 天目一箇命(あめのまひとつのみこと)幸魂
多度大社は1571年織田信長の兵火にかかり美濃国の赤坂山に避難されたがそのおよそ30年後に桑名城主本多忠勝により復興がはかられご神体はまずこの神殿にお鎮まりになった。
その日が11月1日にあたり、馬に乗って環脚されたという故事にちなんで例祭には踏型の餅をおそなえし餅まきを行う習わしがある。
幸魂とは福をもたらす魂の側面です。
行き道、帰り道が分かれていて、道順に従って境内を紹介します。
社務所を過ぎて最初に、
筆塚があります。
切支丹燈があります。
皇子社。主祭神である天津彦根命と単独宮がある市杵嶋姫以外のアマテルカミの御子が祀られています。299番目。
祭神 正勝吾勝勝速日天忍穂耳命(まさかあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと)
天之菩卑能命(あめのほひのみこと)
活津彦根命(いきつひこねのみこと)
熊野久須毘命(くまのくすひのみこと)
多紀理毘売命(たぎりひめのみこと)タケコ
多岐津比賣命(たぎつひめのみこと)タキコ
せっかくですから、それぞれのお母さまをホツマツタヱで調べます。
オシホミミ・・・セオリツヒメホノコ(サクラウチ)
アメノホヒ・・・マスヒメモチコ(クラキネ)
イキツヒコネ・・・オオミヤヒメミチコ(ヤソキネ)
クマノクスヒ・・・トヨヒメアヤコ(ムナカタ)
タケコ・タキコ・・・コマスヒメハヤコ(クラキネ)
モチコ・ハヤコが宗像に蟄居したとき、三女タケコ・タキコ・タナコを育てたのはトヨヒメアヤコでした。
二の鳥居。
多度招魂社です。
美御前社(うつくしごぜんのやしろ)。300番目。
祭神 市杵嶋姫命(いちきしまひめのみこと)タナコ
耳・口・鼻・のどの諸病や婦人の帯下の病の治癒に、また良縁・子授け安産にご霊験あらたかで穴のあいた石が奉献される。常に美しくありたいという女性の参拝が多い
於葺門。
神明社。301番目。
祭神 天照大御神
本宮 多度神社。298番目。
祭神 天津彦根命
由緒概略
第21代雄略天皇の御代に創建。
北伊勢地方の文化の発展、産業の興隆に力を尽くされこの地方の総氏神として、五穀豊穣、漁獲豊収に厚くご加護を加えたまい殊に雨乞いの神として遠近に信仰する人が多い
別宮 一目連神社。302番目。
祭神 天目一箇命
由緒
多度神社の御子神で御父を助けて北伊勢地方を開拓せられ、我が国金属工業の祖神でもあり、天変地異のあるごとに現に御霊を現わして所難を救い給い、時に応じて龍神として天翔り干天に慈雨を恵み給うという信仰もあって古来神殿には御扉を設けない
芭蕉句碑
宮人よ 我名を散らせ 落葉川
御手洗所。落葉川。
ああ~。いい神社でしたね~~。
参拝が終わり儀式殿の待合に入ると、ぶんぶく茶釜ならぬ福龍茶釜。
この儀式殿の後ろの見お社も逃しました。
摂社 一挙社(一言主命)
坂を下りてゆくと十一面観音菩薩及び千手観音菩薩などを安置する多度観音堂と、商売繁盛や五穀豊穣の神として「稲荷社」があります。「山に登ると、狐の本物に出会えるかもしれません。」とHPに書いてあります。本当に居そうです。
正一位 多賀稲荷神社。303番目。
祭神 宇迦之御魂大神
婚活稲荷だそうです。
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