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家族ストレスを抱える8つの瞬間~親離れ 幼児期
- 2017/2/21
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家族ストレスを抱えやすい人は傷つきやすいという特徴があります。
なぜ傷つきやすいかと言ったら、
もともとナイーブで感受性が強いとかの理由とは別の問題もあります。
成長過程で上る階段に躓いてしまったという問題です。
まだしっかりとした自我ができていないので、この躓きで
自尊心が育てられないような事態に陥ることがあるんです。
自尊心がストレス耐性を強くします。これは一生ものの資源といってもいいくらい大事なこと。
幼児期に自尊心を育てられないことは子ども本人ではなく親の無関心や不注意が原因になっています。
家族をよく観察していれば階段を踏み外すことも防げることです。
1歳前後に歩行を覚える
歩けることは人間の誇りだ、と子どもが初めて歩いた時の表情でわかります。
むちゃくちゃ誇らしげに笑います。
転んでも、倒れても、何度でもチャレンジして目的のところまでたどり着くんです。
子どもによっては10カ月とか、16カ月ぐらいになる場合もありますが、
オトナが歩くのを見ていて模倣するんですね。
歩けるようになったときに、自分のことのようにして喜んでいるパパママをみて
達成感もひとしおになります。自由を得る喜びです。
2歳ごろ言葉が出はじめるまでのストレス
ことばが出始める前、赤ちゃんは周りの大人の意志に甘んじます。
泣いたり、むずかるしか意志を伝えるやり方を知らないんですから。
でも信頼できる大人が「お尻が気持ち悪いの?」と言ってお尻をキレイにしたら
気持ちよくなった。「おっぱい欲しいの?」といってミルクを飲んだら気持ちよくなった。
という繰り返しで、お尻の感覚やお腹がすいた感覚、
お腹が膨れた感覚と言葉をつなげていきます。
問題がお尻にあるのにおっぱいを出したり、
問題がおなかにあるのにお尻を拭かれたりしていると、
赤ちゃんのイライラが溜まるのはわかりますよね。
なんでわからんの~~~
赤ちゃんもストレスをため込みます。
3歳で自分は自分という自我が生まれる
たーちゃんがやる、たーちゃんが~~~~!
いやっ!じぶんでやるもん!
たーちゃんもやる~~~~!
と大人のすること成すこと、やりたがり大人を困らせます。
イヤイヤ期がはじまります。最初の反抗期に親もイライラが溜まる時です。
毎日親子バトルで、もう勝手にして!あっち行って!と大人は言いたくなります。
なんでだか、自分を守ってくれる親に対抗心を抱いているようにも見えます。
恐らくは、子どもは相当傷ついているんでしょうね。
ハタと「私」という存在に気づいたときには、手も足も思うように使えない
自分がこんな、ハシタちびっこだなんてガッカリだ・・・
大人に「あんたにやれるはずないっしょーがっ!」とバカにされるんだもん。
んなことわかってるよ。
生まれる前のオトナな自分はどんだけデキル人間だったかわかる?
なのに、なんでこんな目に遭わなくちゃいけないの?一生懸命生まれてきたってのにさ。
こどもはストレス全開です。
三歳ごろの自分のセリフ、覚えています。
「たーちゃんは、たーちゃんだもん」
これが三歳児です。
鼻持ちならない三歳児は大変傷つきやすいんです。
この時に自分のダメさ加減を大人に指摘されコテンパンにのされると、
そのストレスは後々長く響くんですよねー。
7歳 歯が生え変わり始めると親のさやから飛び出す
シュタイナー曰く、
人間にとってもっとも硬い肉体部位である歯が生え変わる時期に、
親からもらった細胞をすべて自分のモノに入れ替えると言います。
最初の7年期の卒業です。
ほとんどの子は小学校に通い始めます。
親のさやという守られた世界から社会に、自分で作った体で飛び出していきます。
私の長男はシュタイナー実践園で、真綿にくるまれるようにして育ちました。
小学校入学を期に夫の実家への引っ越しをしたのでしたが、
子どもにとってそれまでの生活と公立小学校での生活は
かなりギャップがあったのです。
シュタイナー実践園ではテレビやゲームはナシですし、文字も教えられません。
自然素材のおもちゃに囲まれていたけれども、
学校ではスチールやプラスチックに触れることも多いのです。
そういう環境の違いを親も理解しきれていませんでした。
だから、7歳の山を乗り越えるのは息子には大変な、大変なことだったのです。
私自身がその環境に対してどうしていいかという答えを知りませんでしたし。
ただ、一つ助けになったことがあります。
ストレスだらけの息子を支えたのはある童話でした。
息子は眠る前に毎晩毎晩、何度も何度もその物語を聞きたがりました。
それはグリムの『星の銀貨』という絵本でした。
7歳ぐらいの少女が冬の森の中を旅するお話です。両親を失った小さな女の子は、それだけでもツライ状況です。しかもたった一人で冬の森を歩き始めます。不安で寂しいはずです。行く手にいたのはおじいさん。おじいさんはお腹を空かせていて、少女が持っているパンを所望しました。少女は快くパンを差し出し、また森を歩き始めます。不安で寂しいなら、おじいさんと一緒にいてもいいはずなのに少女は進みます。しばらくすると裸で泣いている子どもにであいます。少女は着ている服をこどもに着せるとまた森を進みます。いつも誰かに出会って何かを差し出すので、少女はとうとう雪の降る中、裸ん坊になってしまいました。どんどん行って森を抜けると星空が広がっていて、その星が少女の上に降り注ぎました。少女は星の銀貨を拾い集め幸せに暮らしました。
物語の中の少女は息子自身でした。
息子にとって小学校は冬の森に見えたのでしょう。
少女がつらく、寂しく、不安でいっぱいの中、先の見えない森を歩くように、
自分も歩いていける。そう思える心の強さを『星の銀貨』がくれたんだと思います。
7歳。子どももストレスと戦っているんです。
子どもにだって、いえ、
子どもだからこそ手を合わせて何かを祈る、
誰かに祷る、そうしたい時があります。
子どもと一緒に神社浴。
子どもって手を合わせることが大好きです。
次は9歳の節目になります。
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