ママのお楽しみネットワークで時間をつくる

核家族の子育て中、
仕事大好きだった私は一刻も早くお仕事復帰するために、
手のかからない子どもに育ってもらうおうと、
いろいろな教育本を読みあさりました。

核家族の場合子育ての「手」は、日中は母親一人にゆだねられます。
子どもは母親を我が手足のごとく顎で使います。

いや、実際は顎ではなく「泣き・ぐずり」「悪さ・いたずら」「笑顔」で使うのです。
これ、世の中の営業手法と同じですよ。

やさしく、たのしく家族には営業されたい

長男はせわしない質で、起きているときはコーヒーも飲めない状態でした。
なので、長男が眠っている間だけが自分時間。
できるだけ長く寝てもらいたいとしずか~にしずか~に。

2時間ほどすると寝室から何やら衣ずれの音がする。
赤ちゃんがまだ眠っていてくれることを祈り、そ~っとそ~っとのぞく。
頭をもたげた赤ちゃんと目が合うや否や、満面の笑顔を向けられる。
満面の笑顔にゃ勝てん。ついつい
「おきたの~?」と抱っこする羽目に。母、陥落の図。

ただ、いつもそうとは限らないのですよ。
目的をかなえようと泣いたりぐずったりするときに、寝不足であったりした日にゃ、ママのイライラが沸騰します。

まあ、営業マンだっていつも機嫌がいいわけじゃないしね。

公園に行きたい赤ちゃん、家にいたいママのせめぎあい

わかるよ。そりゃ。公園へ行って公園の周囲を小走りするのが好きなことはよく知っていますよ。けれどもねぇ。私が行きたくないことだってあるでしょう。わからんかな。

まあ、わかりませんわね。自分だって30の大人になっても親の心を知っていたかどうか怪しいものなんだから。1歳の子どもに親の都合を押し付けるのは明らかに無理。

3年間は真面目に子育てしようと決めた手前もあるし、子どもに良かれと公園通いもしたし、能力開発のためのメソッドも受けました。

そんなこども第一ばっかりの生活に疲れが出るんですよね。

大家族生活のなかの自由な子ども

私の子ども時代は、母親よりは祖母と過ごす時間のほうが長かったのですよね。父は仕事で出かけているし、母も家の仕事や内職をしていたりして、特に構われなかったし。

そばにいたければ、母の仕事場の近くでお絵描きをしたり、本を読んだり。
近所の子と遊んだり、パテシェ志望の叔父のケーキコンテストに出すデザイン画を一緒になって考えたりとか。いろいろ遊びのバリエーションがありました。

親だけの世界観の中に閉じ込められることはなかったんです。
母親は64歳で亡くなりストレスを抱えていたのでしょうが、そのストレスのはけ口に、子どもが犠牲になることはありませんでした。母のストレスさえ取り除ければ、健全な大家族は子どもにとって楽園です。

核家族ではママが24時間子育てのプレッシャーを抱えています。
それを解決したのが、ママがメイン、子は付き添いでも楽しいママたちの集まりでした。

こども中心のママ友、子育てサークル

保健所の1カ月検診、3カ月検診などでは地域の似通った月齢の子の母子と会う機会になります。私も引っ越すまでは定期的にその子たちと部屋を行き来して遊びました。仕事でどうしても子どもを預けなければならないとき、この関係がフォローしてくれました。いつも遊ぶ慣れたお友達のお部屋で、子どもはおりこうさんで待っていてくれました。

近くにタコ公園があって、公園仲間もできました。3歳になってそれぞれの幼稚園・保育園に通い始めるまで一緒に大きくなった子どもたちでした。

保育園に入って私が子どもたちと一緒に勉強したい、手仕事したいと思えたのが「シュタイナー教育」でした。そこで「マリアの会」という赤ちゃん連れのママたちが集まってのシュタイナーの勉強会を始めました。子育て時間と親としての自分育てを両立できる充実した自分時間が実現しました。

ママ中心で子どもも満足する場所づくり

子どもが小さいときは、なついている祖父母に子どもを預けて美容院に行ったり、気になっているセミナー行くこともできます。祖父母でなくても慣れていればママ友でも大丈夫でしょうし、いざとなれば託児施設やシッダーさんも利用できるでしょう。

それとともにお勧めなのが、「ママのリフレッシュや充実につながる場」と「子どもの満足」が両立する場を設けることです。

ベビーマッサージや子供と遊ぼうの会のようにこども中心でなくてもいいんです。
ママ中心で子どもも満足する場を探してみてはいかがでしょう。

 

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